構造化データとは?スキーママークアップをわかりやすく解説
構造化データは、Webページ上に置かれた小さなコードのブロックで、ページが何についてのものかを、検索エンジンが理解できる標準的な形式で示します。例えば「このページは『Lavender Candle』という製品で、価格は24ドル、在庫あり」といった内容です。Googleは、ページに関する情報を提供し、その内容を分類するための標準化された形式だと説明しています。正しく実装されていれば、検索エンジンがページを理解しやすくなり、価格、評価、イベント日時などを検索結果に直接表示する、より充実したリッチリザルトの対象になることがあります。
AIで作る場合にこれが大切な理由
検索エンジンはページを読むのが得意ですが、それでも推測しなければなりません。「24」は価格なのか、数量なのか、日付なのか。「Riverside Hall」は会場なのか、人名なのか。構造化データは、こうした推測を取り除きます。
AIで作るサイトでは、実務上ふたつの点が重要です。
- これはコードであり、コンテンツではないため、忘れられがちです。AIビルダーは、頼まれなければ通常は追加しません。追加する場合も、実際のページの内容と一致している必要があります。
- もっともらしく見えるのに、間違っていることが多いのです。AIは存在しない5つ星の評価を作ったり、画面に表示されていない内容のマークアップを加えたり、Googleがもう表示しない型を使ったりすることがあります。Googleのガイドラインは正確性に厳しく、誤解を招くマークアップは無視されたり、ペナルティの対象になったりすることがあります。
少量の構造化データでも、正確で実際のコンテンツに合っていれば価値があります。根拠のないマークアップを大量に入れるよりは、何も入れないほうがましです。
身近なたとえ
スーパーで売られている商品を考えてみてください。パッケージにはカラフルなデザインや宣伝文句があります。これは人間が見るWebページにあたります。しかし裏面には、標準化された栄養成分表示もあります。どの商品でも同じ項目が同じ順番で並んでいるので、誰でもすぐに読み取り、商品を比べられます。
構造化データは、あなたのページにとっての栄養成分表示です。デザインは自由に決められますが、表示は標準化されているので、機械が確実に読み取れます。そして栄養成分表示と同じく、中身について正直でなければなりません。
構造化データの仕組み
構造化データは、ふたつの部分からできています。
- 語彙:ものを説明するための言葉です。最もよく使われるのはschema.orgで、
Product、LocalBusiness、Event、Article、Recipe、Organizationといった型や、name、price、address、startDateといったプロパティを含む共通の語彙です。 - 形式:そのラベルをページにどう書き込むかです。Googleは3つの形式をサポートしています。JSON-LD、マイクロデータ、RDFaです。Googleが推奨しているのはJSON-LDで、これは見えるHTMLとは分けて、
<script>タグの中に置くJSONのブロックです。
検索エンジンはこのブロックを読み取り、ページ上の実体を理解します。そしてページが条件を満たしていれば、リッチリザルト、つまり詳細情報を加えた検索結果として表示することがあります。
実例:キャンドルショップの商品ページ
オンラインショップを作り、ある1ページでラベンダーのキャンドルを販売しているとします。そのページには、商品名、写真、説明文、価格(24.00ドル)、「在庫あり」が見えています。
そのページのJSON-LDは、次のようになります。
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "Product",
"name": "Lavender Soy Candle",
"image": "https://www.examplecandles.com/images/lavender.jpg",
"description": "Hand-poured soy candle with lavender essential oil. Burns for about 40 hours.",
"sku": "CAN-LAV-01",
"brand": { "@type": "Brand", "name": "Example Candles" },
"offers": {
"@type": "Offer",
"url": "https://www.examplecandles.com/candles/lavender",
"price": "24.00",
"priceCurrency": "USD",
"availability": "https://schema.org/InStock"
}
}
これは、HTMLの中の<script type="application/ld+json">…</script>の内側に入ります。
ここにaggregateRatingがないことに注目してください。このショップではページにレビューを表示していないので、評価を入れていません。訪問者が見られない評価を入れると、Googleのルールに違反してしまいます。
次に、同じショップの問い合わせページでは、事業者そのものを説明できます。
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "LocalBusiness",
"name": "Example Candles",
"address": {
"@type": "PostalAddress",
"streetAddress": "12 Market Street",
"addressLocality": "Bristol",
"postalCode": "BS1 1AA",
"addressCountry": "GB"
},
"telephone": "+44 117 000 0000",
"openingHours": "Mo-Sa 10:00-17:00"
}
ここでも、それぞれの値はページに表示されている内容と一致しています。
確認方法。 公開URLをGoogleのリッチリザルトテストに貼り付けると、ページがGoogleのリッチリザルトの対象になるか、必要な項目が欠けていないかを確認できます。schema.orgに対する一般的なチェックには、スキーママークアップ検証ツールを使います。公開後は、Search Consoleにサイト全体のエラーが表示されます。
知っておくべきルール
Googleの構造化データのドキュメントから、重要なルールを挙げます。
- ユーザーに見える内容だけをマークアップしてください。 たとえ正確でも、ページに表示されていない情報の構造化データは入れないでください。
- 必須のプロパティを含めてください。 リッチリザルトの種類ごとに必須項目があり、それが欠けるとリッチリザルトの対象外になります。
- 対象になることは保証ではありません。 正しいマークアップは、リッチリザルトの対象になるというだけで、必ず表示されるわけではありません。
- リッチリザルトの種類は変わります。 Googleは一部の機能を時間とともに廃止します。例えばFAQのリッチリザルトは、有名な政府系サイトや医療系サイトに限定されていましたが、Googleは2026年5月に検索結果への表示を停止すると発表しました。特定のリッチリザルトを前提に作る前に、Googleの現在の検索ギャラリーを確認してください。
- マークアップを置くためだけのページを作らないでください。
よく使う用語の解説
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 構造化データ | ページの内容を説明する、標準化されたラベルです。 |
| スキーママークアップ | schema.orgの語彙を使った構造化データのことです。同じ意味で使われることがよくあります。 |
| Schema.org | 主要な検索エンジンが認識する、型とプロパティの共通語彙です。 |
| JSON-LD | Googleが推奨する形式で、scriptタグの中のJSONブロックです。 |
| マイクロデータ / RDFa | HTML要素に直接属性を加える、古い形式です。 |
| 型(Type) | ものが何であるかを示します。Product、Event、LocalBusinessなど。 |
| プロパティ(Property) | そのものの詳細で、price、startDate、addressなど。 |
| リッチリザルト | 価格や評価などの視覚的な情報を加えた検索結果です。 |
| リッチリザルトテスト | リッチリザルトの対象になるかを確認するための、Googleのツールです。 |
| スキーママークアップ検証ツール | schema.orgマークアップ全般を検証するツールです。 |
よくある間違いと誤解
- 「構造化データで順位が上がる」。 主な価値は、内容の理解とリッチリザルトの対象になることであり、順位を上げる近道ではありません。
- レビューや評価を作り上げる。 偽の評価や裏付けのない評価はGoogleのルールに違反し、人を誤解させます。
- ページと一致しないマークアップ。 JSON-LDでは24ドル、ページでは29ドルと書かれていたら、問題です。
- 隠れたコンテンツ。 訪問者から見えないテキストをマークアップするのは、ガイドライン違反です。
- すべてのページに同じマークアップをコピーする。
Productのブロックは商品ページに置くものであり、トップページやブログに置くものではありません。 - 廃止された機能を前提に作る。 目指すリッチリザルトが今も存在するか確認してください。
- ブラウザ上でだけマークアップを追加する。 サイトがすべてJavaScriptで描画している場合、Googleはそれでも見つけるかもしれませんが、サーバーが返すHTMLにJSON-LDを入れるほうが確実です。
- テストをしない。 カンマが1つ欠けるだけで、ブロック全体が読めなくなります。
AIビルダーに頼む内容
- 「各ページの内容に合うschema.orgの型でJSON-LD構造化データを追加してください。商品ページには
Product、問い合わせページにはLocalBusiness、ブログ記事にはArticleを使ってください。」 - 「値は、ページに表示しているのと同じデータから生成して、必ず一致させてください。」
- 「評価、レビュー、ページに見えないプロパティは追加しないでください。」
- 「JSON-LDは、サーバーでレンダリングされた、またはプリレンダリングされたHTMLに入れてください。」
- 「その型のGoogleリッチリザルトに必要なプロパティをすべて含め、使ったプロパティを教えてください。」
- 「リッチリザルトテストで確認すべきURLの一覧をください。」
もっと大きな全体像については、SEOとは、サイトマップとは、そして技術的な解説のAIで作ったWebサイトのSEOをご覧ください。
Mythexでの構造化データ
Mythexは、構造化データを自動では追加しません。チャットで頼むと、エージェントがアプリのコードに書き込みます。製品、イベント、または事業者を表すページをエージェントに伝え、ページに表示しているのと同じデータからJSON-LDを生成するよう頼んでください。公開したアプリのSEOのドキュメントのレシピには「偽のレビュースキーマを作らないこと」という一文があり、どのプロンプトにも残しておくとよい助言です。標準の構成はクライアント側で描画されるシングルページアプリなので、検索が重要なら、プリレンダリングや静的に配信しやすい構造を依頼し、その後で公開して実際のURLをテストしてください。
よくある質問
構造化データとは簡単に言うと何ですか?
構造化データは、Webページ上に置かれた小さなコードのブロックで、「これは製品で、価格は24ドル、在庫あり」のように、ページの内容を標準的な形式で表したものです。検索エンジンがページを理解する助けになり、検索結果でより詳しい情報を表示できる資格を得られます。
構造化データで検索順位は上がりますか?
Googleは構造化データを、ページを理解させ、リッチリザルトの対象にするための仕組みと説明しており、順位を保証するものではありません。その本当の価値は、対象となったページが価格や評価などの詳細を検索結果に表示できるようになる点です。
JSON-LDとは何ですか?
JSON-LDは、ページ内のscriptタグの中にJSONのブロックとして構造化データを書く形式です。Googleが推奨している形式で、表示されるHTMLとは分けて置けるため、生成や保守が簡単です。
schema.orgとは何ですか?
Schema.orgは、Product、Event、LocalBusinessといった型や、name、priceといったプロパティを集めた共通の語彙で、検索エンジンはこれを理解します。構造化データは、schema.orgの用語を使って物事を説明します。
構造化データはどうやってテストすればよいですか?
Googleのリッチリザルトテストを使うと、ページがGoogleのリッチリザルトの対象になるかを確認できます。また、スキーママークアップ検証ツールを使うと、マークアップがschema.orgに沿っているかを一般的に確認できます。公開後は、Search Consoleのレポートで公開中のページのエラーがわかります。